5冊で「いただきます!」フルコース本
書店員や出版・書籍関係者が 腕によりをかけて選んだワンテーマ5冊のフルコース。 おすすめ本を料理に見立てて、おすすめの順番に。 好奇心がおどりだす「知」のフルコースを召し上がれ
VVol.113 フルコース2017冬総集編
[2017.12.25]
書店ナビ | 北海道書店ナビの人気企画「5冊で『いただきます!』フルコース本」は2017年の今年も37回の"フルコース"をお届けしてまいりました。この場を借りて、ご登場いただいた皆さまに心より御礼申し上げます。ありがとうございました。 年内最後の更新となる今回は総集編! 年末年始にご自宅でくつろぎながら読んでいただきたい《お酒がすすむ》3本のフルコースをプレイバックします。 |
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1. | フルコースをつくってくださる選者を決める・お願いする。「このテーマなら大好きな5冊がある!」というテーマ設定が、かなり重要。 |
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2. | 「前菜/スープ/魚料理/肉料理/デザート」に該当する本を記入した企画書兼取材シートを事前に送っていただく。「魚料理をやめてデザート2品」などのアレンジも大歓迎。 |
3. | 取材(約1時間半)。実際に5冊を手に取りながら詳しいお話をうかがう。 |
4. | 事前に内容を確認していただいてから掲載週の月曜朝10時に更新! |
前菜 札幌から"酔い本"が出たことに乾杯!
Vol.97 有限会社シーズ 弘中 雄也さん[2017.7.10]
祝・初出版『サカバナ』で盛り上がる! 「酒のつまみに読める本」フルコース
ふりかえりトーク
札幌の編集・デザインプロダクション「シーズ」さんは2017年6月22日、初の自社企画本『サカバナ』を出版!お酒にまつわるエッセイや短編小説、失敗談、ほろ酔い話が満載の"酔い"内容が話題を呼びました。
執筆陣はシーズの面々ほか、彼らのまわりにいる「呑兵衛」たち。 社歴16年のコピーライター弘中雄也さんも、こだわりの塩辛エッセイを掲載しています。《スープ》では『塩辛づくし』なんていう超マニアックな一冊もご紹介いただきました。
『サカバナ』本体価格はビール大ビン1本分の633円!巻末付録の「コップじみ」付きコースターを含め、ここまで徹底した遊び心に、制作者の皆さんがとことん楽しんじゃおうとする心意気が伝わってきます。 酒の肴にぴったりの『サカバナ』、帰省のおみやげにもおすすめです!
メイン ホッピーから黒ビールまで祝祭的に呑み続ける!
Vol.86 株式会社リテラクルーズ 出版プロデューサー 伊藤 哲也さん[2017.4.17]
出版プロデューサーが一緒にグラスを傾けたい 「飲みすぎた男たち」フルコースス
ふりかえりトーク
社史や伝記など精確さと構成力が求められる本づくりに定評がある出版プロデューサーの伊藤哲也さん。
この「飲み過ぎた男たち」フルコースも
《前菜》は居酒屋で頼むホッピーのようなライトさがあり
《スープ》のブコウスキーは強烈なバーボンさながらのインパクト
《魚料理》はギリシャのリキュール、ウーゾのようなクセに惹かれて
《肉料理》はチリワインのコクでがっつりこってり
そして《デザート》の黒ビールで余韻を楽しむ…。
5冊5種の美酒を並べた圧巻の構成力に脱帽です!
「どの主人公もかっこよくない」ところがさらに共感を誘う酔いどれフルコース、肝臓に自信があるあなた、ぜひチャレンジを!
デザート ワインとパンと詩集の時間に身をゆだねて
Vol.102 詩とパンと珈琲 モンクール 高橋 宏文さん[2017.8.28]
詩とパンと珈琲の店 「モンクール」で手に取りたい詩集フルコース
ふりかえりトーク
札幌市中央区にある人気パン屋「モンクール」さんは、高橋宏文さんとパートナーである詩人の城理美子さんが二人で立ち上げたお店です。 「詩の朗読会などが気軽に開ける場所があれば」と考えていた城さんがお好きな珈琲を、高橋さんはパンづくりを担当し、自分たちの理想の空間をつくりあげていきました。
城さんがお亡くなりになったあとも同店企画のイベントは続き、詩を愛する仲間が集まっています。
「ずっとお酒に合うパンを作りたいと思っていた」高橋さんのパンは、ワインやクラフトビールとも相性抜群!そのかたわらに詩集があれば、お酒とともに美しいことばの数々を飲み干すことができそうです。
2018年も北海道書店ナビをよろしくお願いいたします!