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第609回 BOOKニュース 2024年11月編

[BOOKニュース]

[2024.11.11]

[今週の一枚]

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2024年10月23日、JR小樽の隣駅「塩谷」にある中津箒職人吉田慎司さんのご自宅兼店舗「がたんごとん」を訪問。「生きるための道具と詩歌」が並んでいた。

亜璃西社が第40回梓会出版文化賞を、
寿郎社が第21回新聞社学芸文化賞を同時受賞!

2024年11月1日に発表された第40回梓会出版文化賞に札幌本社の出版社、株式会社亜璃西社が選出されました。
選出組織である一般社団法人出版梓会は、1948年に「出版界と読書文化の復興を目標に、有志出版社42社により」設立された業界団体。
その名称は「木版刷りの版木として使われる「梓」の木に由来している」と公式サイトに記されています。

2024年11月現在108社が参加している会員出版社一覧を見ると、河出書房新社や暮しの手帖社、国書刊行会、晶文社、ダイヤモンド社、東京創元社、日本実業出版社、みすず書房などの名前が並んでいます。

1984年に創設された梓会出版文化賞は、同団体の社団法人化を機に公益事業として創設され、「優れた出版活動を行っている出版社を激励すること」を目的としたもの。
第20回の節目を迎えた年には新たに、主要新聞社・通信社の文化部長で構成される選考委員会が選出する「新聞社学芸文化賞」が設立され、2024年度はなんとこちらも札幌本社の寿郎社が受賞! 出版社による出版社のための賞を地元2社が同時受賞したという朗報が北海道に届きました。

亜璃西社、寿郎社をはじめとする道内の出版社は以前から交流があり、「北の出版人」と題したトークイベントを江別蔦屋書店や滝川市立図書館で開催するなどして、地元出版社の存在をアピールしてきました。
そのメンバーだった柏艪舎が残念ながら今年9月27日に破産し、皆が胸を痛める中でのこの朗報です。
同時受賞した2社にとどまらず、道内各社が「自分たちができることを真摯に続ける」という思いをいっそう強くされているのではないでしょうか。

[イベントレポート] 札幌の出版社7社が語る! 滝川市立図書館連携企画「北の出版人」出張トーク

www.syoten-navi.com

梓会出版文化賞・新聞社学芸文化賞の贈呈式は2025年1月27日に一ツ橋の如水会館で開催されます。

11月恒例「Sapporoチャイルド・ライツ プロジェクト」
オリジナルしおりを市内書店19店舗で無料配布中!

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このデザインのオリジナルしおりを市内19店舗で無料配布中!

毎年11月は厚生労働省が定めた児童虐待防止推進月間。札幌でもNPO法人やフリースクール等の7団体が「Sapporo・チャイルド・ライツ プロジェクト」(通称SCRプロジェクト)を展開しています。

Sapporo・チャイルド・ライツ(SCR),SCR2024

sapporo-child-rights.com

チャイルド・ライツ、すなわち「子どもの権利」は、1998年11月に国連総会で採択された「子どもの権利条約」に基づくもの。 「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」の4つに大別される子どもの権利について知ってもらおうと、SCRプロジェクトでは2019年からさまざまなキャンペーンを行っています。

その一環として今年も約2万枚のオリジナルのしおりを作成。現在、プロジェクトの趣旨に賛同する市内の書店19カ所で無料配布しています。レジ横等で見かけたら、ぜひ手を伸ばしてくださいね。

[SCRプロジェクト しおり取扱店]
  • コーチャンフォー 新川通り店・美しが丘店・ミュンヘン大橋店
  • 三省堂書店札幌店
  • MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店
  • イオン札幌藻岩店書店
  • ラボラトリー・ハコ&かの書房
  • 未来屋書店 手稲山口店・桑園店・琴似店・発寒店・苗穂店・西岡店
  • アシーネ麻生店・アシーネ東札幌店
  • 宮脇書店 札幌平岡店・札幌元町店
  • ダイヤ書房
  • Seesaw Books
お問い合わせ NPO法人札幌チャレンジド 電話 011-769-0843(加納)

s-challenged.jp

「森の出版社ミチクル 本とカゴと土偶」11/25まで好評開催中!
11/17は編集者來嶋路子さんのアートブック歴を聞くトークイベント

岩見沢市美流渡(みると)地区を拠点とする編集者、來嶋路子さんの多彩な活動に迫る企画展「森の出版社ミチクル 本とカゴと土偶」がただいま、札幌市中央区のギャラリーカフェ「ポンピイェ ハウス」で開催中!

東京の美術出版社に勤め、『みづゑ』編集長や『美術手帖』副編集長などのキャリアを積んできた來嶋さんは、2011年に北海道に移住してからもアートやデザインに関する本の編集を手がけるかたわら、地域住民たちと協力して本をつくる「ローカルブックス」も展開。

身近な植物を使ったカゴ編みや野焼きの動物土偶など個人の創作活動にも積極的に取り組んでおり、その小柄な体格からは想像もできないような熱量で周囲の人々を魅了しています。

そんな來嶋ワールドを知る今回の企画展では、11月17日(日)にトークイベントも開催。聞き手を書店ナビライターの佐藤優子が務めます。
いつも刺激をもらっている來嶋さんに、本業のアート本編集についてじっくりとお話を聞くのはこれが初めてかもしれません。皆さまのご来場をお待ちしています!

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「いどうほんやKOKO」の移動しない店舗もOPEN!
札幌市電「石山通駅」徒歩1分の立地に倉庫兼固定店舗

2022年4月に「いどうほんやKOKO」を開業した平塚真実さんが、2024年11月1日から札幌市中央区南21条西11丁目に倉庫兼固定店舗をオープン! 通称は「倉庫」。開業日等はいどうほんやKOKOのインスタグラム@bookshopkokoでご確認を。

  • 住所 札幌市中央区南21条西11丁目4-5 21条ビル1階東
  • 最寄駅 札幌市電「石山通駅」徒歩1分、じょうてつバス「南21西11」徒歩2分

※駐車場はありません。近隣のコインパーキングをご利用ください。

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