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第496回 BOOKニュース:「Sapporoチャイルド・ライツ プロジェクト」ブックカバー&『花屋の倅と寺息子』コミック化

[BOOKニュース] ・Sapporoチャイルド・ライツ プロジェクト   オリジナルブックカバー 市内書店で無料配布中! ・葛来奈都著『花屋の倅と寺息子』祝コミック化!

今週の北海道書店ナビはBOOKニュースの回。子どもの権利を考える「Sapporoチャイルド・ライツ プロジェクト」オリジナルブックカバーの紹介と、札幌在住の作家・葛来奈都さんのデビュー作『花屋の倅と寺息子』コミック化の二本立て!

[NEWS 01]子どもの権利を考える7団体のプロジェクトが作るブックカバーを札幌市内の書店で無料配布中!

毎年11月は厚生労働省が定めた「児童虐待防止推進月間」であることをご存知だろうか。
2019年の11月には、札幌市内のNPO法人やフリースクール等の7団体が集い、「Sapporo・チャイルド・ライツ プロジェクト」をスタート。
"「子どもの権利」のことを広く世の中に伝え、考えるきっかけとする"(公式サイトより)活動に取り組んでいる。

その活動の人気企画であるオリジナルブックカバーの無料配布が2020年11月も札幌市内の下記の書店で始まった(最新情報は公式サイトでご確認を)。
・コーチャンフォー新川通り店
・コーチャンフォー美しが丘店
・コーチャンフォーミュンヘン大橋店
・三省堂書店 札幌店
・MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店
・イオン札幌藻岩店 書店

Sapporo・チャイルド・ライツ

sapporo-child-rights.com

チャイルド・ライツのブックカバー

MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店では1階レジカウンターの右端に設置。他店で迷ったときは「チャイルド・ライツのブックカバーはありますか?」と聞いてみよう!

プロジェクトの運営窓口であるNPO法人札幌チャレンジド理事長の加納尚明さんにお話をうかがった。

書店ナビスタッフのアイデアで生まれたブックカバーだそうですが、設置書店の開拓はどうされたんですか?

加納一年目だった去年はコーチャンフォーさんに知人がいるスタッフが話を持っていったところ、我々の主旨に即ご賛同いただきまして、札幌の3店舗に置いてもらえることになりました。
配布が終わってみると「大変好評でした!」といううれしい言葉をいただいて、今年は去年の倍の4万枚に増刷し、引き続きコーチャンフォーさんにご協力をお願いしています。

MARUZEN&ジュンク堂書店さんは公式サイトから配布お願いのメールを送った翌日に札幌店の店長さんからご連絡をいただいて、「こんなにスピーディーにレスポンスしてくれるんだ!」と打診したこちらが驚いたくらい。
三省堂札幌店さん、イオン札幌藻岩店さんも同様にご理解をいただきまして、ありがたいかぎりです。
書店さんによっては我々が選書したリストをもとに、子どもの権利に関するフェアを実施してくれているところもあるので、あわせてチェックしてみてください。

可愛らしいイラストはイラストレーターのYukieさんが、デザインはヤマザキケイタロウさんが担当

可愛らしいイラストはイラストレーターのYukieさんが、デザインはヤマザキケイタロウさんが担当。2020年版は"ステイホーム"の年らしく、子どもたちが家遊びを楽しんでいる場面が描かれている。

書店ナビ子ども虐待防止のシンボルであるオレンジリボンを意識した定番のオレンジと今年の新色ブルー、どちらも可愛らしくてつい両方持って帰ってきてしまいました。

加納ありがとうございます。我々としてはこうしたブックカバーをきっかけに、子どもの権利を守るという社会全体の課題をみなさんと一緒に考える"まちの活動"にしていきたいという思いで続けています。
書店さんもこれをご覧のみなさんも、このブックカバーを手に取ってくださった瞬間からこの活動のメンバーなんです。
11月いっぱい、上記の書店で配布していますので、気軽に持ち帰っていただけたらうれしいですね。

書店ナビ本を売るだけではない存在感を求められている現在の書店にとっても非常に意義のあることだと思います。ブックカバーの配布や子どもの権利に関するフェアに関心のある書店さんはぜひ、「Sapporo・チャイルド・ライツ プロジェクト」さんにお問い合わせください。

Sapporo・チャイルド・ライツ

sapporo-child-rights.com

[NEWS 02]札幌在住の葛来奈都著『花屋の倅と寺息子』がコミック化! 2020年11月6日から配信スタート!

2019年8月に北海道書店ナビの選書企画「本のフルコース」にご登場いただいた札幌在住のライトノベル作家・葛来奈都(かずら・なつ)さんのうれしいニュースが舞い込んできた!

[本日のフルコース] デビュー作『花屋の倅と寺息子』が大人気!葛来奈都さんが推す 「ライトオカルト&ミステリー本」フルコース

www.syoten-navi.com

2016年9月に発売されたデビュー作・スカイハイ文庫『花屋の倅と寺息子』が、「異世界から現実世界まで!」がキャッチコピーの無料マンガサイト「ナナイロコミックス」でコミック化が決定!
しかも2020年11月6日(金)のサイト初更新を飾るメンバーの一人に選ばれ、早くも注目を集めている。

小説投稿サイト「エブリスタ」で発表していた作品が出版社の目に止まり、作家デビュー後4年が過ぎてからのコミック化。
原作はKindleでも読むことができ、1巻目以降サブタイトルが『高爪統吾と心霊スポット』『柄沢悟と滝峰村の逢魔時』『柄沢悟と蓮の花』と続き、最新刊が『高爪統吾と双つの魂』の第5巻。シリーズ累計7万部という好調な売れ行きだ。

ナナイロコミックス

7irocomics.jp

花屋の倅と寺息子

花屋の倅と寺息子
葛来奈都  三交社
絹子川(きぬこかわ)市を舞台とする連作短編集。霊が視える二人の大学生、ビビリな花屋の息子・高爪統吾(たかづめ・とうご)と無愛想でドSな寺息子・柄沢悟(からさわ・さとり)が次々と遭遇するオカルト・キャンパスライフ! 

「オカルトキャンパスライフ!」と聞くと怖さにはしゃぐ青春モノのように思われがちだが、葛来さんが常に描こうとしているのは、自身の経験を土台とする「別れと喪失からの回復」だ。
ライトノベルのフィールドで綴る、自分にしか書けない物語が大勢のファンを引き寄せている。

「スカイハイ文庫になったときもレーベル立ち上げの作品に選んでいただき、今度のナナイロコミックスもまた、創刊の連載ラインナップにいれていただいて…本当に私でいいんですか、という気持ちです」と恐縮する葛来さんに、さらに詳しいお話をうかがった。

2020年11月13日に第1話(2)が更新!

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書店ナビコミック化の話を編集部から聞いたのはいつですか?

葛来今年の7月で、ちょうど私の誕生日の1週間前だったんです。三十路になる記念にしばらく書いてなかった『花屋の倅と寺息子』シリーズを書いている最中に担当さんからメールがきて、ビックリ!
すごい誕生日プレゼントをもらった気持ちで、担当さんも「作品が呼んだのかもしれませんね」と言ってました。

書店ナビシリーズ1作目はイラストを vient(ヴィエント)さんが描かれて、2作目以降は藤村ゆかこさんに。
コミック化にあたってはこの二人が「キャラクター原案」としてクレジットされ、漫画は笹田さなさんが描いています。
初めて笹田さんの絵を見たときの感想は?

葛来原作の世界観とまるで違和感がなくて「完璧!」の一言。担当さんには「よく笹田さんを見つけてきてくれました!」と心から感謝しています。
更新前にはネームを見せていただき、私からも参考になればと思って土地勘がわかる資料や見取り図をお渡しして、物語の世界観をさらに共有していきました。

書店ナビ実際に更新された作品を見て、いかかがですか?

葛来私が20代に入ったばかりの頃に書いた話なんですが、笹田さんの絵を見ていると、これを書いたときにこんなことを考えていたとか当時の気持ちがそのまま甦ってきて「絵の力ってすごいな」と感動しました。

同時に原作者として私ができることってなんだろう、と考えると、やっぱりそれは書くことしかないので「これからもちゃんと書かなきゃ!」と気持ちが引き締まります。

書店ナビ11月はお母様の月命日なのだとか。いい報告ができてよかったですね。

葛来はい、家族も応援してくれているのでうれしいです。 ナナイロコミックスの更新は毎週金曜。これから私も毎週、次の更新を楽しみにしています!

ナナイロコミックス

7irocomics.jp

書店ナビ『花屋の倅と寺息子』コミックはナナイロコミックスの他に、毎週水曜更新のPixivコミックでも読むことができます。他のシリーズを含めた葛来さんの著作は投稿サイト「エブリスタ」を要チェック!

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