[2020.9.21]
10周年の今年はオンラインで開催!
「北海道ブックフェス2020」
毎年9月に開催される「北海道ブックフェス」は、「本のチカラで街ににぎわいをもたらそう」と集まった有志が2010年からスタートしたブックイベント。
立ち上げ当初は「札幌ブックフェス」だったが、2014年から現在の名称になり、規模も内容も徐々に拡大していった。
今年は記念すべき10周年だったが、新型コロナの影響を受けてオンライン開催が決定。
委員長を務めるブックコーディネーターの尾崎美帆子さんの呼びかけで、イベント内容を決める段階から公開ミーティングが開かれ、広くアイデアを募ったところ、今年は以下の4つのイベントが決定した。
ワンデイブックス・オンライン
9月26日(土)に北海道ブックフェスの定番企画「ワンデイブックス(一日限りの本屋さんごっこ)」をインナーネット会議システムZoomを使って実施する。出店も視聴も無料。
現在、公式サイトで出店者・視聴者ともに募集中だ。
ワンデイブックス・オンライン
開催日時/2020年9月26日(土)10:00~12:00
※時間は延長の場合もあります。
パブリックビューイング会場/
ゲストハウス「ゲニウス・ロキが旅をした」1F(江別市大麻銀座商店街内)
初の試みとあって9月12日(土)にはテスト目的のエキシビションが開催。出店者1人につき約15分のプレゼン時間が視聴者にとって負担でないか、また本の売買方法(北海道ブックフェスは売買に介入せず、買いたい人は出店者と直接やりとりをする)などを確かめていった。
北海道書店ナビもエキシビションを視聴したところ、「本の売買が目的というよりも、おすすめ本の話を聞くのが楽しい空間」という印象を受けた。
直接、本の売買に関わらない北海道書店ナビも参加を考えており、「本のフルコース」からおすすめ本をご紹介できれば、と思っている。
ほかの3つの柱はこちら!
みんなでつくる 北海道文学MAP 写真展 9月30日まで開催中!
今年始めた新企画。北海道にゆかりのある文学作品に登場する(架空都市などもOK)場所の風景や建物の写真を撮ってインターネット地図で共有する。
ミセナカ書店 9月末まで開催中!
北海道ブックフェス恒例企画。カフェやヘアサロン、雑貨ショップ、イベントスペース、企業や施設など、街じゅうのお店が期間限定の本屋さんに!
「探しています」迷子本掲示板 9月末まで開催中!
こちらもオンラインの特性を活かした新企画。ネットの海にいる賢者たちの力を借りて、ずっと探していた本と出会えるかも!
北海道ブックフェス2020は9月いっぱいまで開催中!
ワンデイブックスのみ、9月26日(土)の開催です。
北海道の読書環境向上に尽くして12年
道内初のLoYライブラリアンシップ賞
2020年9月14日にうれしい知らせが舞いこんできた。
NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)が毎年授与する「Library of the Year」(以下LoY)の今年のライブラリアン賞に、江別市の一般社団法人北海道ブックシェアリングが選ばれたのだ!
LoYは「これからの図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている機関」に対して贈られるものであり、「ライブラリアンシップ賞」「優秀賞」「特別賞」などがある。
2019年には大賞・オーディエンス賞を札幌市図書・情報館が受賞したことが記憶に新しい。
2年続けた北海道からの受賞は、地道な活動を続けている道内の図書・出版関係者をおおいに勇気づけたことだろう。 授賞理由は9月末にIRIの公式サイトで公開予定だという。
一般社団法人北海道ブックシェアリングは北海道の読書環境向上を目的に2008年から活動を続けている。
2020年4月には江別市に「学校図書館づくりサポートセンター」を開館し、道内の小中学校の司書教諭や学校司書、図書ボランティアを支援する環境も整備した。こうしたサポートセンターをNPO法人が運営する事例は、国内でもほかに類がないという。
第482回 北海道学校図書館づくりサポートセンター - 5冊で「いただきます!」フルコース本 北海道書店ナビ
代表の荒井宏明さんからいただいた受賞コメントは下記の通り。北海道ブックシェアリングの皆さん、おめでとうございます!
一般社団法人北海道ブックシェアリングは「道内の読書環境の整備を進め、だれもが豊かな読書機会を享受できる北海道にしよう」を基本理念に2008年、教育と図書の関係者が集まって発足した非営利活動団体です。読み終えた本の再活用や読書に関するイベント、ワークショップの開催などのほか、災害被災地における図書施設の復旧・再開支援の活動、学校図書館づくりをサポートする施設の運営などを進めています。
本会はこのほど「ライブラリーオブザイヤー2020」のライブラリアンシップ賞を受賞いたしました。
北海道ではこれまで、恵庭市立図書館(2008年、優秀賞)、置戸町生涯学習情報センター(現・置戸町図書館、2010年、特別賞)、札幌市図書・情報館(2019年、大賞&オーディエンス賞)の3館が受賞しています。
昨年の札幌市図書・情報館の「大賞&オーディエンス賞のダブル受賞」という偉業には到底及びませんが、今回の受賞につきましては「ライブラリアンシップ賞の受賞」「公共図書館以外の受賞」「NPOの受賞」のいずれもが道内で初めてのこととなります。
今回の受賞を機に、理事会、事務局、ボランティア会ともども、よりいっそう活動の充実を目指して参ります。今後とも本会の活動にご理解・ご協力を賜りますようお願いいたします。