おすすめ本を料理のフルコースに見立てて選ぶ「本のフルコース」。
選者のお好きなテーマで「前菜/スープ/魚料理/肉料理/デザート」の5冊をご紹介!

第531回 BOOKニュース 2021年10月・11月編

BOOKニュース] ・未来屋書店桑園店Twitterで雪や冬に関する推し文庫本募集中! 『SOEN SNS Novels in Winter』10月31日(日)18:00まで ・加賀城匡貴さん初の絵本『ねぐせきょうだい』が重版決定! 11月には「スケルツォ」ライブも道内4カ所・東京で開催 ・植物写真家杣田美野里さんの合同展「礼文島の花 かえり花 vol.3」 10月30日から紀伊国屋書店札幌本店2階ギャラリーで開催

[NEWS 01]
未来屋書店桑園店Twitterで雪や冬に関する推し文庫本募集中!
『SOEN SNS Novels in Winter』10月31日(日)18:00まで

2020年の暮れにTwitterで各都道府県を舞台とした作品情報を募集した「GoTo読書」フェアが一躍話題を集めた未来屋書店桑園店。
2021年3月からはそのコミック版フェア「#コミックでGoTo読書」も開催し、SNSフォロワーとともに作る棚づくりに手応えを感じている。

第508回 未来屋書店桑園店 #GoTo読書

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その流れを受けて2021年10月17日には新企画『SOEN SNS Novels in Winter』を発表。「雪や冬が関連する一番好きな、一番推したい文庫本」情報をフォロワーから募集している。

参加希望者はおすすめ本のタイトルを上記のツイートに返信し、さらにそのツイートに推しポイントを140字以内で投稿する。
募集締め切りは10月31日日曜18:00まで。

フェアの選書に採用された投稿は、推しポイントがそのまま店頭のポップに使われる。
絶版や重版未定のものは除外されるので、あまり古い作品は在庫の状況次第になりそうだ。
物語世界の冬・雪を追体験する『SOEN SNS Novels in Winter』、ぜひご参加を!

未来屋書店 桑園店 (@miraiya_soen) | Twitter

twitter.com

[NEWS 02]
加賀城匡貴さん初の絵本『ねぐせきょうだい』が重版決定!
11月には「スケルツォ」ライブも道内4カ所・東京で開催

10月15日、嬉しいお知らせをいただいた。「本日『ねぐせきょうだい』が重版に!」。
メッセージの送り主は、札幌在住のアーティスト加賀城匡貴さん。見立ての世界を遊ぶパフォーマンスグループ「scherzo(スケルツォ)」のリーダーだ。
2021年2月に出した初めての絵本『ねぐせきょうだい』が好評につき、重版が決定したという。

第506回 『ねぐせきょうだい』作者 加賀城 匡貴さん

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ねぐせきょうだい

ねぐせきょうだい
加賀城匡貴  中西出版
毎朝「ねぐせ」が爆発しちゃうおにいちゃんといもうと。でもそのねぐせ、よく見るといろんな形に見えてきて…。軽快なことばのリズムにのって自由奔放に広がるねぐせの「見立て」を楽しむ、夢も毛量もたっぷりの一冊。

さらに朗報は続き、11月には今年活動22年目に突入するスケルツォのツアー「scherzo LIVE 2021 for the ねぐせきょうだい!」がスタート!札幌、美唄、東川、剣淵と東京の5カ所で開催。札幌はオンライン配信もあるという。詳細はscherzoのFacebookまで

●scherzo LIVE 2021 for the ねぐせきょうだい!
出演:加賀城匡貴、森脇俊文、上ノ大作、佐藤甲介、加賀城史典

東京 11.07(日)14:30
Galaxy 銀河系 東京都渋谷区神宮前5-27-7-B1

剣淵 11.13(土)14:30
絵本の館 展示ホールA 剣淵町緑町15-3

東川 11.14(日)14:30
せんとぴゅあ Ⅰ 講堂 東川町北町1丁目1-1

美唄 11.21(日)14:30
アルテピアッツァ美唄 アートスペース(旧体育館)美唄市落合町栄町

札幌 11.22(月)18:30
cube garden 札幌市中央区北2条東3丁目2-5

※開場は開演の30分前

チケット/一般 2,500円(当日 3,000円) 高校生以下 1,000円 未就学児無料
全自由席 ※札幌公演はワンドリンク別途 600円
ローソンチケット Lコード11996
札幌公演のオンライン配信視聴1,500円 ローチケ LIVE STREAMING
お問い合わせ/ニューノーツプロダクション

スケルツォ(Facebook)

[NEWS 03]
植物写真家杣田美野里さんの合同展「礼文島の花 かえり花 vol.3」
10月30日から紀伊国屋書店札幌本店2階ギャラリーで開催

2021年8月31日にフォトエッセイ『キャンサーギフト 礼文の花降る丘へ』(北海道新聞社)を出版した礼文島在住の植物写真家杣田美野里(そまだ・みのり)さんが10月5日にお亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げます。

北海道書店ナビでは2018年3月の「本のフルコース」取材でお世話になり、礼文島に移住するまでのお話やおすすめ本を語っていただいた。
当時出版されたばかりの短歌写真集『礼文短歌 蕊』には、書店ナビライターも個人的にサインしていただき、大切にしている。

第368回 植物写真家 杣田 美野里さん

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キャンサーギフト 礼文の花降る丘へ
杣田美野里  北海道新聞社
5年前から肺がんの治療を続け、今年はじめに余命宣告を受けた著者自らが企画を持ち込んだフォトエッセイ。装丁は札幌のデザイナー佐藤守功さん。杣田さんが残した世界観を優しく包みこんでいる。

出版元の北海道新聞社出版センターは10月20日のTwitterで「今日3刷を決めました」と投稿。
訃報に触れた人々が、杣田さんの「最後の一冊」に手を伸ばしている。

杣田さんが創作仲間の藤間裕子さん(日本画)、佐藤由美子さん(水彩画)と企画していた合同展「礼文島の花 かえり花 vol.3」が、2021年10月30日(土)から11月4日(木)まで紀伊國屋書店札幌本店2階のギャラリーで開催される。
杣田さんは本書に収録された写真の中から大判パネル2枚を出品予定。

DMには「三人が島で出会ってから15年目の秋。島の花たちが健やかに咲き続けることを願いつつ、その想いを作品に込めました」とあった。
会場に行けば小柄な杣田さんが現れ、「来てくれたの」とめがねの奥でふふふっと微笑んでくれそうな気がする。

ハタラクとイキルは同じ
ブン、ブブン
花バチたちは蕊から蕊へ

(『礼文短歌 蕊』より)

秋の花 静かに咲けり
実を結ぶ
ただそれだけにただひたすらに

『キャンサーギフト 礼文の花降る丘へ』より

北海道新聞社の本

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