おすすめ本を料理のフルコースに見立てて選ぶ「本のフルコース」。
選者のお好きなテーマで「前菜/スープ/魚料理/肉料理/デザート」の5冊をご紹介!

第474回 本のフルコース「中の人」ふりかえり その2

[ふりかえり企画]
6年目に突入!「本のフルコース」を《中の人》が語るその2

[2020.5.11]

その人にしかつくれない170種以上のフルコースをお届け

北海道書店ナビの看板企画「本のフルコース」はワンテーマで5冊を紹介する選書企画。
各5冊を料理のフルコースに見立て、読みやすい入門書=《前菜》から始まり、メインの《肉料理》まで盛り上げて最後は《デザート》でふわっと終わる。
どの本をどこに持ってくるかの並べ方も、選者の腕の見せどころだ。

記念すべき1本目は2015年5月18日に誕生した。選者は、ベテラン書店員の菊地貴子さん。文芸書に通じている菊地さんらしく「谷崎潤一郎づくし!」という作家縛りで5冊を紹介していただいたのが始まりだ。

第222回 MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店

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そこから回を重ねて、最新は2020年4月6日に更新した第176回。アパレルメーカーにお勤めの沼田大資さんに「ファッション誌」フルコースをつくっていただいた。

第470回 株式会社フォーシーズンズ プロダクトマネージャー 沼田大資さん

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今年の5月から6年目に突入する「本のフルコース」。次の節目に向かう前に取材・執筆を担当する佐藤優子がおすすめの《前菜》3冊をご紹介する。

フルコースのトップバッターである《前菜》は、そのテーマに誘う最初の扉。
選者の方が「ここからハマった!」という一冊が気に入ったら、ぜひ次の《スープ》へと進んでほしい。

カレーと将棋、親父に勝った日

先崎学の浮いたり沈んだり

先崎学の浮いたり沈んだり
先崎学  文藝春秋
「カレー活動」20年の水野仁輔さんが「カレーより好きかもしれない?刺激的な将棋本」フルコースの《前菜》に選んだ1冊。世の中をカレーフィルターを通して見つめる視点が実にユニーク。水野さんの宅配スパイスもおすすめ!

[PLAYBACKトーク]

書店ナビ水野さんの将棋の師匠だったお父様も、お強かったんですか?

水野父に関しては強烈な思い出があって、ぼくの記憶では中学3年のときにそれまで一度も歯が立たなかった父と対局中に、ふと自分の勝ちが見えた瞬間があったんです。
一瞬読み違いだろ?と思ったけど、心の底では間違いないという確信もあった。でもね、急にさみしくなったんです。"おれ、勝っちゃう"と思って、その日は違う手を指して負けました。
でもそのあと、だんだん3回に一度くらいは明らかに勝ち筋が見えるようになって、きっと親父もわかっていたんじゃないのかなあ、これ以上先延ばししてもしようがないと思ったときに意を決して、決め手を指しました。
「ああ、親父に並んだんだ」と思った。そのときのことは、いまだに忘れられないです。

[本日のフルコース] カレー活動20年!水野仁輔さんの視点を支える 「カレーより好きかもしれない?刺激的な将棋本」フルコース

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家の散らかり、誰のせい?

【図解】トヨタの片付け
OJTソリューションズ  中経出版
札幌在住の整理収納アドバイザー、竹部礼子さんが勧める「これを読めば今すぐ家を片付けたくなる本フルコース」。在宅時間が長いいまこそ読むタイミング! 整理整頓の苦手意識を払拭して、"stay home"をより快適に。

[PLAYBACKトーク]

書店ナビ整理収納カウンセリングで印象深いお客様は?

竹部収納に対する苦手意識から"どこから手をつけたらいいかわからない"奥様と、そんな奥様に一言言いたいけれどもケンカもしたくないというご主人のご夫婦。
お二人同時にカウンセリングさせていただいたところ、「本当はこうしたかった、こうしてほしい」という本音が出てきて、最後は見違えるようなお宅に生まれ変わりました。
 
なによりうれしかったのは、カウンセリングにあまり乗り気でなかったご主人から「整理収納にかける費用は、未来への投資なんですね」というありがたい一言をいただけたこと。
整理収納の力で家族の関係も変わりますし、人生そのものが変わっていく。こういうお客様の笑顔を、これからも増やしていきたいです。

Vol.135 整理収納アドバイザー 竹部 礼子さん [本日のフルコース] 整理収納は楽しい未来への投資です! これを読めば今すぐ家を片付けたくなる本フルコース

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本屋があり続ける社会に

ニッポンの本屋
本の雑誌編集部  本の雑誌社
元書店員で北海道大学出版会勤務の加賀谷誠さんが選ぶ「より深く本屋を味わう」フルコース。本屋に通える日々が待ち遠しいあなたに"自宅で書店散歩"気分を味わわせてくれる5冊。加賀谷さんが推すアイドルの香りもふわり。

[PLAYBACKトーク]

書店ナビ加賀谷さんは単なる本好きというよりも、いろいろな人の手を経て完成した本がたくさん並んでいるところに、"読みたい"という人々がわらわらと集まってくる、その空間に自分も浸りたいという、まさに本屋好き。
やはり小さい頃からお好きだったんですか?

加賀谷高2の春の自己紹介のときに、「うちにいないときは○○書店か○○書房のどちらかにいます」と言ったくらい、自分にとって本屋はなくてはならないもの。
今の自分は出版社という形でこの業界に関わっていますが、いつも変わらないのは「まちに本屋がありつづける社会」という想いです。
内気な本好きたちでも、間に本があるだけで社会や現実とも関係を結ぶことができる。その大事な入口となる場所が本屋だと信じています。

Vol.129 北海道大学出版会 加賀谷 誠さん:[本日のフルコース] 北海道大学出版会の加賀谷さんが推す 「より深く本屋を味わう」

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※選者の方々の所属は更新日時点のものです。

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